筋肉の種類
2種類の筋肉
ふつう筋肉というと筋肉隆々といった場合に想像する「筋肉」ですよね。しかし、筋肉にはそういった目に見える筋肉だけでなく、体の内部にもあります。
目に見える筋肉は骨格のまわについているので「骨格筋」といわれます。反対に体の内部では、内蔵や血管、心臓も筋肉でできています。血管が筋肉なんて、意外に思ったかたもいることでしょう。
でも動脈からいきおいよく出てきた血液を送り出すには、動脈はポンプのように「うねる」必要があります。心臓に近い、太いところはとくにそうです。
この体の内部にある筋肉は、外に見える骨格筋と違って、意識しようがしまいが自分でちゃんと動いています。自律神経の支配をうけているためです。
「運動」というものを考える場合、骨格筋だけを考えがちですが、その筋肉にエネルギーを供給するのは内部の筋肉である心臓や血管です。
ですから、運動能力があがることは、内部の筋肉(心臓、血管)の強化を意味します。また、どんなに力があっても、心臓や血管は年齢とともにおとろえていきますから、エネルギーを供給できなくなり、筋肉のほうも力が落ちてしまうのです。
骨格筋の特徴
運動をするうえで主に使われるのは骨格筋です。骨格筋は、ちからこぶとか胸の筋肉、足の筋肉というおおまかな感じでしかわからないものですが、実は400種類あるといわれています。原材料はもちろんタンパク質です。
骨格筋というように、骨格に腱でつながっています。ですから、筋肉を鍛えようとする場合、筋肉それ自体だけでなく、腱の強化もかかせませんね。
筋肉というのは普段は緩んだ状態でひらたくなっていますが、力をこめると収縮します。収縮という字の通り、縮むわけです。のばしたゴムのように、縮んで短くなると、力を発揮する構造になっています。
筋肉の繊維は細胞ですが、ふつうの丸い形の細胞ではなく、細長い筋繊維という形態になっています。この細い繊維が寄り集まって筋肉はできています。
2種類の筋繊維
筋肉は細長い筋繊維という細胞でできているわけですが、筋繊維には大きく分けて2種類あります。速筋繊維と遅筋繊維です。
速筋繊維は筋肉の収縮スピードがはやい繊維です。重量挙げ、ボクシングなど強く、早い動きが求められる競技にむいている筋肉です。
瞬間的に力を出せるかわりに持久力にとぼしいという特徴があります。
さらにこまかくいえば、この速筋繊維はも2種類に分けられます。持久力がある速筋繊維と持久力のない速筋繊維です。
これに対し遅筋繊維は縮むスピードがおそい繊維です。強い力や早い動きができないかわりに持久性があり、長時間続けることができます。
この2種類(3種類)の筋繊維は束になって一つの筋繊維に混在しており、だれでも持っています。ただ人によって、3つの筋繊維のふくまれる割合が異なるため、ある人は筋持久力にすぐれ、ある人はパワーがある、ということになるわけです。
ですから、競技の素質というのはある程度、生まれつき決まっているといえるのかもしれません。もちろん、後天的な努力でいくらでも作り変えられるのはいうまでもありません。
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